2015.09.05
/category:エトセ工房の日常
瀬戸内海に位置する80人ほどの島民の住む過疎化、高齢化の進む島に個人の依頼でこの石釜を制作しました。この屋根つきの小型石釜はバーベキュウ用の炉を右側に併設しています。
小さな島で平地が少なく、家々は急斜面に建っています。車が一台どうにか通れる程の細い道がくねくねと島をめぐり、資材の搬入には苦労させられました。もちろん、車を運んでくれるフェリーは運航されておらず、チャーターすることになります。細い急な坂道ばかりの島では、思いどうりに石釜作りの仕事ははかどりません。
沖縄での石釜作りもたいへんな思いをしましたが、それも楽しい思い出と思われるほどです。
通船で40分程の島に、生まれ育った家と先祖のお墓があり、家に風をとうしたり、お墓の草取りに時々島に訪れますとオーナーからお聞きしました。折角島に渡るのだから、何か他の楽しみをとパン、ピザなどが焼ける小型の石釜に思い至ったそうです。瀬戸内は海の幸も豊富で、野菜、肉にかぎらず何でも調理できる石釜に奥様は目を輝かせています。いまでは週2回ほど島に渡りピザ、野菜、魚、肉等を焼いて楽しんでおられるとか。先日のご連絡では、”パンに挑戦”と嬉しそうに話しておられました。
岡崎市石原町 エトセ工房
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